さて、前回の続きですが・・・
どこをどう運転したのか覚えてないけど、適当に横道にそれ牧場風景を見ながらのんびり運転しているうちに、一軒のナチュラル・フードのお店にたどりついた。場所柄なかなか期待できそう、と早速中をチェック。
中は意外に品揃えがよくてモダン。地元ペンシルバニア産のナチュラル・フードがいっぱい。そして安い!!
LOCAL、と大きく書かれた地元で採れたハチミツ。ハチミツもクローバーとか、ワイルドフラワーとか、いろんなものから採れるみたいで種類も豊富で安い。

白いハチミツ、初めて見た。アルファルファから採れたハチミツだとか。

のどが渇いたね〜と、ミネラルウォーターを買おうと思ったら、値段が!!28セント!NYじゃ今やボトルウォーターは$1.25〜$1.50はざらなのに。激安っていうか、商売っ気なさすぎ。でも素敵〜!
商品の価格破壊ぶりに興奮する管理人。

ここはお客さんもアーミッシュの人が多い。こっそりカゴをのぞくと野菜などは一切なく、ナッツみたいなものばっかり買ってた。きっと、野菜は自給自足で家にいっぱいあるんだろうなぁ・・・ここでは私はハチミツとボトルウォーターと、Apple Sauceを購入。アップルソースも大瓶で、NYなら4、5ドルぐらいしそうなものが$1.89。安い〜
そしてアーミッシュ村でよく見かけるのが、洗濯物をずらっと斜めに干した光景。アーミッシュの人はもちろん洗濯機や乾燥機は使わないので、手洗いで、このようにずらっと干しています。おそらく、片方の紐を引っ張ったら洗濯物取り込めるようになっているんじゃないかな・・・外に洗濯物を干さない文化のアメリカでは、なんか新鮮に感じる光景。

牛や馬など、普通に飼っている人々。家も広いし、ある意味、アーミッシュの人々って豊かな生活してるよなぁ・・・・

途中、アーミッシュの家具屋さんもいくつか見かけた。手先の器用なイメージのあるアーミッシュの人々、ひとつひとつ手作りのいい家具なんだろうな。
運転中、突然隠れキャラのように目の前を横切るアーミッシュの馬車たち。

さて、アーミッシュのディープな世界も垣間見たところで、私たちは一旦文明に、いや大通りに戻ることにした。次なるターゲットは、アーミッシュ博物館。
博物館と呼ぶのが正しいのか、資料館というのかよくわからないけど、アーミッシュの歴史についてもっと詳しく学ぶべく、我々はAmish Farm and Houseへ向かった。ここはアーミッシュの人々の暮らしの様子を再現した家で、ガイドの説明を受けながら見学をすることが可能である。
ツアーは30分に1回ぐらいなので、待つ間、おみやげ屋をのぞいてみる。
アーミッシュの顔のないお人形さん、男性版。やっぱりちょっと怖いんですけど。ちなみにアーミッシュの男性は結婚したらあごひげを伸ばす決まりがあるらしい。

アーミッシュの男性がかぶる帽子もおみやげ屋で売られていた。

しばらくして、ツアーが始まります、と呼ばれ中へ。ガイドさんの説明が始まった。
アーミッシュの人々は教会を持たないそうで、2週間に一度、順番に家で集会をするらしい。そのため、家の中はこのように長椅子が。

アーミッシュの人々の服装は、非常に細かい規則がある。女性の場合、子供や独身の時は比較的カラフルな色を着てもよいそうだけど、結婚したら黒か濃紺のワンピース(のような服?)になるとか。家の中の飾りつけ同様、服も飾りは禁止されているので、アーミッシュの人の服にはボタンがない。ボタンも余剰な飾りとみなされるとかで、縫い針みたいなピンでつながっているらしい。しかし縫い針でとめてるって、痛くないのかな?朝起きたらヘルレイザーみたいになってたりとか・・・んなわけないか。

服は当然ながら既製品は買わず、自分達で縫う。しかし素材に関しては規制はないそうで、綿だけではなく最近はポリエステルもよく使われてるとか。
そして女性はこのように、白いオーガンジーのボンネットをかぶっている。

こちらは男性バージョン。町でも、映画「目撃者」同様、小さな男の子が黒いスーツを着て、黒い帽子かぶって外で無邪気に遊んでいる様子をあちこちで見かけたけど・・・

夏は麦わら帽で、後は黒い帽子なのかな。

アーミッシュの人々の手工芸で有名なもののひとつがキルト。数人で時間をかけて編むので値段は決して安くないが質はすごくいいとか。ちなみにアーミッシュのキルトについては、ゴルゴ13、第391話「パッチワークの蜜蜂たち」でも登場している。
アーミッシュのベッドを再現したもの。置いてあるキルトは値段ついてたけど、なんか高かった記憶が。

ガイドさんはいろんなことを説明してくれたけど、面白いなと思ったことが何点かあった。アーミッシュの人々の中にはナノメイトと言われる宗派の人もいて、ナノメイトの場合は電気、電話も使え車も運転してもいいとか。また、電気などを家にひかないアーミッシュの人々も、最近は携帯は使っていいことになったらしい。なんか変なの。そしてちょっとびっくりしたのが、アーミッシュの人々は食べるものに特に規則はないらしく、再現したキッチンにチートスか何かのジャンクフードが置いてあったのにはショックだった。逆に、だめだよ、もっとストイックにしようよ、なんて思っちゃった。人間って勝手な生き物である。
博物館を出て再びのんびりと徘徊しながら帰路につく。その途中、おっと・・・と目に付く光景が。
馬車が数台横付けになっている広場があり、外ではアーミッシュの人々が楽しそうにバレーボールに夢中になっていた。またついパパラッチモードになってしまい、望遠で一枚、カシャリ。しかしワンピースでバレーボールってのはどうなんでしょう。

そしてアーミッシュの人々は出会いには制限がなく、誰とデートしてもいいらしいけど、結果的にはやはりコミュニティの中で結婚することが多いらしく、遠かれ近かれ、血縁関係が近いみたい。ということは、ここは若者の出会いの広場。。。ふむ。
なんか楽しそう〜。。。

そして帰り道、通りすがりの家を見て気がついたけど、普通一般人の住宅街の中にも、アーミッシュの人々が住んでいる家が点在していることがわかった。必ずしも隔離された場所にいるわけではないみたい。
それにしても今回は時間をタイムスリップしたような、不思議な気分を満喫できる旅だった。これは定期的に通って心の洗濯しようかな〜。
そして例によって、自宅に帰り、今日の戦利品を並べる。

・・っていうかどうするのよ、こんなにいっぱい・・・と、我ながら自分の買い込みぶりに感心した。パイもこんなに鬼食いしては危険、と、ご近所に住む友達に電話し、早速おすそわけ。でもトマトといい、チーズといい、ジャムといい全て最高!!アーミッシュさん、安くていいものいっぱいありがとう!
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posted by Stray Cat at 11:12|
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