ニューヨークの路上駐車事情がいかに厳しいかという話は以前このブログで書いたが、最近私はまたチケットを切られてしまった。しかも同じ違反に対して2枚も一度に。むかつく。。。
私が違反チケットを切られたのはLabor Day Weekendの日曜日の朝。チケットを切られた理由は年に一度やらなければならない排ガス点検が期限切れになっていたからだ。チケットは朝7時半に切られていた。日曜日のこんな朝早くにまで見回りがくるのか、と頭にくるというよりは半分あきれた私であった。またチケットを切られては大変、とその日のうちに何軒か自動車整備工場を探したのだが、日曜日のためほとんどの修理工場は閉まっていた。ぐるぐる回っているうち、たまたま開いている修理工場を見つけたのだが日曜日は点検をしない決まりになっているからできないよ、と教えてくれた。排ガス検査をするコンピューターは州のコンピューターとリンクされているらしく、週末は作業ができないようである。
結局翌日も祝日だったため検査はできず、一抹の不安を感じながらすでに切られたチケットをフロントガラスのワイパーにはさんだまま路上駐車した。すでにチケットが切られていれば2回も切られることはないかなという淡い期待を抱きながら。。。が、翌日の朝、急いで車に行って見ると既存のチケットをくるんで新たに別なチケットが切られていた。明らかに見ているがお構いなしと言わんばかりである。とりあえずその足ですぐに整備工場に行き、無事点検を済ませてステッカーを貼ってもらい、その日以降チケットは切られることはなかったが、それにしても同じ違反に対して2枚もチケットを切るなんてひどい話である。1枚65ドルだからこの2日であっというまに130ドル。あぅち!
しかし実はこの違反チケット、交渉したら値引きしてもらえるのである。私もはじめは、交渉なんかできるんかいな、と思っていたのだが、実際やってみると簡単にできた。アメリカとはとにかく言ったもん勝ちの国である。
この2枚が切られた違反チケット。ご丁寧に小切手発送用の封筒がついている。

違反チケットの裏には、異議申し立てをしたい人のために交通裁判所の住所が書かれている。他の州に住んでいた時は、確かこういう異議申し立てはアポを取って行かなければならなかったと思うが、ニューヨークは予約もせず営業時間内にいつでも飛び込みでいっていいことになっている。通常は、異議申し立てをする人はそれなりの証拠(駐車違反なら違反ではないことを証明できる現場写真など)をあらかじめ用意しておかなければ全く勝ち目はない。私の場合、たとえ連休中に切られたとはいえ、前の月に検査をすませておけばよかったわけで勝ち目も証拠も全くなかったのだが、とりあえずは、失うものは何もない、というコンセプトのもと、とりあえずトライしてみることにした。
私の管轄の交通裁判所はうちから20分ぐらいの場所にあった。Jamaicaというエリアであるが、あまり治安はよろしくなさそうなエリアである。どこの州でもそうだが、DMVとか、州がやっている役所はあまりいい環境にはないような。。。まあ、逆に税金使って5番街などに豪華な建物を建てられてもそれなりに腹立たしいと思われる。しばらく運転して探していると、あったあった、Gentlemen's Clubの隣にある。。。とりあえずは近くのパーキングに駐車し、いざ、参らん。。。
受付で切られた違反切符を見せ、必要な書類をもらって別の列へ。そして書類に印鑑を押してもらって順番待ちの行列に並んだ。
ニューヨークに来てつくづく感心したのは、お役所だというのに仕事がキビキビと速い。他の州では、たとえどんなに行列ができていようと世間話をしたり、ダラダラと仕事をして平気で人を待たせるというイメージしかなかったが、ニューヨークではDMVでも、外にあふれるぐらいの行列ができていても次から次へとさばき、わずか15分で自分の番が来るぐらい、怖いぐらいキビキビしていた。ここでも順番待ちの行列はどんどん前に進み、あっというまに部屋の中へ入ってしまった。
順番待ちをしている間、私は一生懸命頭の中で言いたいことを練習していた。とりあえず弁明する内容を一通り考え、心の準備。そしてついに呼ばれて個室の中へ。どうもこの人達は裁判官ではなく、異議申し立てを聞くのが専門の人々のようである。
中に入ると何枚チケットを持っているか聞かれ、チケットを見せると、担当官はさっとチケットを見て、はい、これは65ドルから43ドルに、これも65ドルから43ドルにします、と書類に書き込んだ。まだ何も言ってないのに。まだ何か?という雰囲気だったので、「あの、私の話としては・・・」と一応弁明してみたが、予想通り、「そんなことは言い訳になりません、前の月に点検しておけばこんなことなかったでしょ!」と一渇された。確かにその通り。下手に機嫌を損ねたらせっかく負けてくれたものもパーになりそうだったのでそのまま引き下がった。ちなみに、これはSettlementと呼ばれるものらしく、この判定が気に食わない、とさらに異議申し立てをしたい場合は改めて裁判官に会わなければならない。しかし、周りにいた人に聞いた話によると、裁判官と直談判するには確固たる証拠がないと逆に痛い目にあうということだった。そのため、ほとんどの人が示談ですませている。
と、いうわけで、全然しゃべる必要もないので英語がわからなくたって交渉できるのである。ニューヨークはとにかく移民が多いのでみんなかなり外人慣れしてるし、多少英語が変でも聞き返されたりしない。値引きは大した額ではなかったが、何もしなかったら全額払ってたわけだし、130ドルが86ドルになっただけでもおいしい話であった。とにかく言ったもん勝ちの国アメリカ、Nothing to Lose(失うものは何もない)の精神である。
posted by Stray Cat at 01:18|
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