「久しぶりに、オリエント急行の旅再開しない?」と、かつての翻訳仲間、
渡辺葉さんよりメールが来た。オリエント急行とは、私達が勝手に名づけた、異国の食文化体験をテーマにしたニューヨーク異文化コミュニティ訪問のことである。
葉さんとは以前訴訟関係の翻訳でご一緒して以来の付き合いで、NYに居ながらにして異国情緒を満喫できるこのオリエント急行の旅を気の向くままに計画しては一緒に街へ繰り出している。
さて、今回選んだ街は、ブルックリンのBorough Hall駅付近にあるアラブ街。暑い夏をあえて濃いぃ街へ行って乗り切ろう、というコンセプトである。
Borough Hall駅を降り、Court St.を3,4ブロック歩くとアラブ街があるというAtlantic Avenueが見えてきたので、ここを右折。
しばらく歩いていると、中東系の店がだんだん増えてきた。マンハッタンやクイーンズとはまた一味違った雰囲気のAtlantic Avenue。

そして発見、中東系食材店。おもしろそうなのでまずはここを覗いてみることにした。

中東系のお店とかインド系のお店には欠かせない、このスパイスの山!色鮮やかで見てて楽しい。これだけのスパイスの使い方をマスターすれば、料理もおもしろくなるんだろうなぁ。。。

店内はドライフルーツ、穀物、オリーブ(のピクルスのようなもの)、そして練乳をかけたようなお菓子が多い。こういう穀物は、どのように調理して食べるんだろうか・・・?

などと不思議に思っていると、ニコニコと愛想のいい店員が寄ってきた。「これは何ですか?」「It's spearmint leaves, my love.」「これは何ですか?」「これは(何とかかんとか)オリーブ、my love.」「あなたの名前は?」「My name is Robert, my love.」・・・何を聞いても、必ず語尾にMY LOVEをつけるおじさん。ノリが軽いよ、アラブ系。。。勝手にマイラブおじさんと命名してみた。
ペーストリーも、意外においしそう。

大手のお店をぶらぶらし、アラブの食文化をなんとなく理解したところで次はいかにも個人商店的なお店へと移動。

このお店もドライフルーツがいっぱい売られていた。私はここで、お気に入りである干しイチジクを購入。

買いたいかどうかは別として、この穀物、やはり何か気になる。

駄菓子屋に連れてこられた子供のように店中をちょろちょろし、物珍しそうに売り物を手に取る私達に、「あんた達、観光客?どこから来たの?」と興味を示す店主。

「ふーん、日本人。じゃあ、あんた達二人の写真撮ってあげるよ。」と記念撮影してくれました。

しばし店主のおじさんとたわいもない会話を続けていると、おじさんはすっかり気をよくして、「焼きたてのペーストリーを味見して行きなさい」と奥に招待してくれた。この街の人は気前がいいっス。

このお店を出た後私達は向かいのレストランで一休みし、その後アラビック・ミュージックが売っているというお店へと向かう。
ベリーダンスの先生でもある葉さんの話によると、このお店は、ベリーダンスをする人の間ではとっても有名なお店らしい。ネット通販もやっているとか。

お店の中はいかにも中東系音楽!!って感じ。

アラブい美空ひばりって感じでしょうか。

一瞬気難しそうな女主人も、質問すると親切に答えてくれ、CDも試聴もさせてくれたりとサービスもGood。前回のオリエント急行で行ったロシア街と比べると、アラブ街ははるかに英語が通じてコミュニケーションが容易である。
こうやってみると、まだまだ発掘すべきスポットはいっぱいあるなぁ。。。
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posted by Stray Cat at 12:16|
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