この資料館はSeptember 11th Families Associationという、同時多発テロの遺族のために結成された組織のプロジェクトとして設立された。同時多発テロから6年の歳月が流れ、復旧作業も進み、あの時の衝撃は少しづつ忘れられつつあるが、あの惨事を一般の人々によりよく理解してもらいたいという遺族の願いからこのビジター・センターはオープンした。
ここが入り口。
ビジター・センターに入り、すぐ目を引くのがツインタワーの再現モデル。1973年時点での再現モデルらしい。周りのビルと比較すると、ツインタワーがいかに大きなビルだったかということが一目瞭然だ。
中に入ると数々の遺留品が目に入る。遺留品にはそれぞれ説明が書かれてあり、その人がどのようにこの惨事に巻き込まれたか、どのように遺留品が見つかったかなどが書かれている。
ある女性は、ツインタワーに飛行機が激突する直前にワールドトレードセンター内のコーヒーショップでコーヒーを買っている。コーヒーを片手に、いつものように仕事に向かった女性はそのまま戻ることはなかった。
ワールドトレードセンター入館証、名刺などもそのまま残っている。
この男性の遺留品は遺体発見後、数日経って発見された。事故の直前に銀行に行っており、入金レシートには9月11日と記されていた。
事故直後の惨状を表したパネルも多くディスプレイされている。
こちらは瓦礫の中から発見された鋼管の破片。
これはワールドトレードセンターに衝突した飛行機の窓の破片。
同時多発テロでは、自らの身の危険を顧みず救出に向かったNYFDの消防士の多くがビルの崩壊時に瓦礫に生き埋めとなりその命を落としてしまった。
行方不明の家族を探すため、現場付近に張られた無数のポスター。家族の生存を祈りつつ親族が必死で探している様子がひしひしと伝わってくる。
遺留品やポスターを見ていると、ぐっと胸が詰まってくる時がある。そういう人への配慮か、館内にはベンチとティッシュペーパーが随所に設置されている。
地下に通じる階段の上には、千羽鶴が飾られてあった。
地下に降りると、ビジター・センターを訪れた人々が残したメッセージが壁に貼り付けられている。日本人の訪問者も多く、日英併記でメッセージを残している人も多かった。
広島、長崎、9/11を忘れまじ!
この記念資料館の入館料は10ドル。入るときは、高い!と内心思ったのだが、資料館を後にしてからもずっと心に残るものを感じ、またもう一度、今度は時間をゆっくりかけて見に行きたいと思っている。ぐっと感極まることも多いのでじっくりとひたりたい人は一人で見に行くことをオススメする。


