初めて聞いたとき私もすごく驚いたのだが、アーミッシュの人々は、この現代文明の中、電気・ガス・水道をひかず、農業、手工芸、酪農などで自給自足の生活をしている。電話もひかず、水も井戸とか。信仰上、このようなサービスを受けることは外部につながりを持つことになり、外部からの刺激は家族や仲間との絆、結束が弱まる、という解釈らしい。。。ふむ。それにしても究極のスローライフだなぁ。。。車はもちろん運転しないので馬車に乗り、服装も戒律で定められた質素なものを着用。色も既婚者と独身で決まっているほど。偶像崇拝を禁ずる戒律があるため、写真を撮って家に飾ることも禁止。写真を撮られることも嫌うとか。電化製品大好きでカメラ小僧の私って、アーミッシュの人々にはどう映るんだろう・・・?
さて、映画「目撃者」を見てからというもの、アーミッシュの人々への関心は日々強くなる一方。彼らが暮らすコミュニティがNYから車で2時間半ほどのところにあると知り、たまらずオリQパートナーの渡辺葉さんに電話した。オリQプロジェクトとして、ペンシルバニアまで足を伸ばしてみませんか?と。葉さんは私の突拍子もないリクエストにも快諾してくれ、ではさっそく行ってみましょう、と。。。それでは、あまりある好奇心であまりない予算をカバーする我々の小旅行、早速お伝えしたいと思います。
ペンシルバニアって、遠いようで意外に近いんだなぁ。ペンシルバニアに住み、NYまで通勤している友達もいるけど、車でいけばNYからフリーウェイを降りるまでは1時間半ほど。下の道が意外に時間がかかって1時間で、合計2時間半ほどでアーミッシュコミュニティがある小さな町へ到着。まずはBird-in-Hand(手の中の鳥)というかわいらしい名前の町にあるファーマーズマーケットを訪問。
こちらがBird-in-Hand Farmers Market。
なんか、お店をやっているのは普通の人とアーミッシュの人と、半々ぐらいかな?アーミッシュの人は服装が決まっているので素人目にも簡単にわかるのだけど。。。アーミッシュの人々は、ペンシルバニアダッチという、ドイツなまりの英語をしゃべると聞いていたけど、お店の人はキレイに英語しゃべってた。後で聞いた話では普通に学校に行くので、コミュニティの外で話されている英語も当然わかるようです。ヒスパニック系アメリカ人の人々のほとんどが完全に英語とスペイン語を切り替えられるのと同じかな?
アーミッシュの人が運営するキルトショップにて。ジャムなどの瓶のフタの上につける帽子の飾り。$1.25なり。かわいい。
偶像崇拝を禁止するため、アーミッシュのお人形さんには顔がない。微妙に怖いんですけど。私にはむしろ丑三つ時に使う人形のように見えるのだが・・・
う〜む。。。でもこのFarmer's Market、かなりの度合いで観光地化されてるなぁ。自分も思いっきり観光客なのだが、オリエント急行の旅、基本のキは地元コミュニティの人々が使ってるお店を突撃して、その人たちの文化を体験っていうのがテーマなのに・・・とふつふつと思っていたら、葉さんも全く同じことを考えていた様子。せっかく車で来てるんだし、思いっきり路地を走ってみてアーミッシュの人がやってるお店を探してみよう、と二人で飛び出した。
途中、初めて見かけたアーミッシュの馬車を見てエキサイトする私達。がまんできず、望遠でできるだけ離れてこっそり撮影してしまった。ごめんなさい、私確信犯です。。。
ファーマーズマーケットのあるBird-in-Handをしばし東へ向かうと、アーミッシュの人々が多く住むというIntercourseという町へ到着。しかし、すごいネーミングの町だなぁ。。。アーミッシュらしからぬ土地名。
この辺では自動車にまじって、あちこちで馬車が行き交っている。
そして中心地を少し離れただけで、あたりはのどかな牧場風景に。
牛もいて、のどか〜。こういうのいいな。都会の喧騒を離れて、自然にひたり、おいしい採れたて野菜のお買い物・・・都会にいるとなかなかできないことだよね。
アーミッシュの人々が営んでいる酪農場は、馬車が停まっているのですぐにわかる。
しばらく行くと、こんな手書きの看板が!おぉ、これだ、こんな感じよ、私達が求めていたのは。早速この看板のお店目指して路地に入る。
う〜む、ついに発見したけど、いかにもアーミッシュ一家の敷地内という場所。。。ほんとに入っていっていいのかな、とちょっと躊躇したものの、思い切って奥へ。外にいたアーミッシュの男性に、看板に出てたお店はここですか、と聞くと、斜め後ろを指差して、あそこのカウンターで売ってるよ、と教えてくれた。車を停めると、それまで庭のベンチに座っていた、顎ひげをたっぷりたくわえたアーミッシュのおじいさんが近づいてきた。
ここでは新鮮なタマゴにチーズ、牛乳とイチゴなどが売られていた。いくつかチーズを試食させてくれ、説明してくれるおじいさん。
・・・ところでおじいさん、チーズ、冷蔵庫から出してるんだけど。牛乳は氷の入ったバケツに入れてたけど、冷蔵庫って・・・?と、思ったのだけど後で聞いた話では、アーミッシュの人々はプロパンガスで使える冷蔵庫を持っているらしい。プロパンガスや、風力・水車発電で発生した電気も蓄電池に入れて使ってもいいとの事だった。電気の線や、ガス、電話みたいに直接、物理的に外界とつながってなければいいのかなぁ。ちとへ理屈っぽいが、冷蔵庫だけはないと困るもんね。
私はここでチーズとタマゴ2ダース、そして地元で採れたというハチミツを購入。私、ハチミツも大好きです。
そして他にもいくつか出店を発見し、その都度チェックを入れる私達。
お店番をしていたのは中学生ぐらいの若い女の子。清楚で小ぎれいで、ピュアなオーラが伝わってきます。とってもかわいい。ここではおいしそうな手作りジャムがたったの$2.25。マンハッタンじゃ、手作りだ、オーガニックだ、となると何倍も値段がするのにな〜。それに加えて、おいしそうなアップルパイとストロベリーパイ。ダイエットをしていることも忘れ、大人買いしてしまった私。。。
他にも、採れたてトマトやアスパラガス、ジャガイモ、スイカ、イチゴなど、出店によって売っているものはまちまちだけど、どれもとってもリーズナブル。ついつい買い込んでしまうなぁ。
イチゴも、甘い匂いがしておいしそう!たまらずこれも購入。
アーミッシュ村での冒険はまだまだ続く・・・長くなりそうなのでこの続きはまた今度。
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実は明日からフランスの農家を巡る旅にでるのです。はやめに準備しようと思っていたのに、今日も飲みに行ってしまい反省。これから荷造りです、、。それでは、よい週末をお過ごしくださいませ。
続編も楽しみですね。
アーミッシュ村よかったですね。ゆっくりとした時間が流れるアーミッシュ村、素朴な人々、のどかな光景、素敵でした。時間に追われ、ストレスの多い現代社会に住む人より、ある意味豊かな生活なのかもしれませんね。
Matzkeさん、
いいですね!今からフランスの農家巡りですか〜 なんだかそれも楽しそうですね。フランスも田舎の方だと牧場風景とか、ワイナリーなんかが広がっているのでしょうか。ドイツからだとどれぐらいかかるのでしょう?バケーション、満喫してくださいね。
ともさん、
聞いたところでは全体の2割ぐらいの人はアーミッシュから抜け出す人もいるようです。成人洗礼なので、大人になるまでは厳密に戒律に従う義務はないそうですが、一度洗礼を受けたら、決まりを守らなければ追放されるそうです。一度追放されたら親子でも一緒に食事はできないと聞きました。でも洗礼前に外界に出て行った人々もけっこうUターン?してくるとか。生まれ育った環境が一番いいのかもしれませんね。
アーミッシュ村レポート☆
すごいねー。いちいち興味深いよ。
顔なしさん、、めっさ怖いね。
「千と千尋の・・」でも顔なしさんは
顔があったよ 笑
イチゴもうまそう♪
ほんでもって、食べ物が素晴らしい〜〜!!!
アーミッシュの村、時間旅行みたいやね。
葉さんのブログでも見たよ☆
今度行く時は是非是非お供したいわ〜!
訪問、お待ちしておったよ。うん、イチゴも甘くておいしかった〜。ストロベリーパイも最高。野菜も自家栽培の味そのものでした。そして顔なしさんは男性版、女性版とあるようだよ。
しげみちゃん、
ニューヨークからほんのちょっと離れただけで、こんなに時間の流れ方の違う町があるなんて、とっても不思議な気分でした。食べ物も最高だったし、ちょっとアーミッシュさん、マイブーム。。。
アーミッシュのお人形さんだったのですね。
顔が無いせいか大体は後ろ向きにして、未だセル・モーターが付いて
なくて、前に廻ってクランク・ハンドルを回してエンジンを掛ける様な、
年代物の車の前のバンパーに立掛けてありました。