そんなわけで火曜の夜は頭から湯気ぴーぴーでよく眠れなかったが、このチケットはあまりにも理不尽だ、と翌日交通裁判局へ直訴に出向いたのであった。
こちらがマンハッタンのダウンタウンにある、交通裁判所のあるビル。この辺りは行政機関も多し。
早速中に入って受付の人にチケットを見せ、申込用紙のようなものをもらって奥へ。クイーンズの交通裁判所と違って、ここのマンハッタンのオフィスはすいてていい。前も一回来たことあるけどその時もすいてたし。
10分ほど待たされ、切られたチケットに対して異議申し立てを聞いてくれる職員のところへ通された。裁判官に会わず、ただ値引きをお願いするだけであればここで話がついて通常は終わるのだが、今回は自分に過失のないチケットだけにそうもいかない。裁判官に直談判したいです、と職員に言うと、「裁判官に直接会って話した場合は、結果はAll or Nothingですけど、本当にいいですか?後には戻れませんよ」と聞かれた。ここで、うっと軽くひるんだ私。。。
判決は、百かゼロか・・・うまく説得できなければ全額負担、説得できれば違反きっぷはチャラ。。。
「あのう、ちなみにここで値引きだけお願いしたら、おいくらになるのでしょう?」とちょっとへたれモードで聞いてみたところ、40ドルになるとのこと。25ドルの値引きかぁ・・・でも、やっぱりこういう腑に落ちないチケットを支払うのは腹が立つしなぁ。ここまできて・・・これは一か八か、女は度胸、とやっぱりJudgeに会います、と直談判に踏み切ったのであった。
それではセキュリティの横を通って奥の通路へ進んで下さい、と言われ指示に従う。ここでまた10分ほど待たされ、ついに私の順番が来て裁判官のいる個室へ入る。
私は裁判官っていったら、黒いマントに木槌を持った人が座っているのを想像していたが、中にいたのは普通にスーツを着た怖そうな女性だった。
右手を挙げて、真実だけを話すことを誓いなさい、と裁判官。なんか仰々しいなぁ。ドキドキするよ。
そしていざ裁判官に状況を説明することに。この緊張感・・・10年前に英検1級の2次試験を受けに行った時のことをふっと思い出した。
とにかくまず結論から、内容簡潔にわかりやすく短い文章で。車がvandalizeされたことを強調しつつ、I don't feel it is right that...と控えめに主張してみた。怖そうな裁判官であったが私の主張は黙って聞いてくれ、聞き終わると小さくうなずき、No Problem.と一言。このチケットはDismissします、との判決が出て全身の力が抜けた。あ〜 よかった〜〜。。。
65ドルっていえば博多一風堂のラーメン+デザートが3回食べれてお釣りくるもんね〜、ばかにできないよ。ビアードパパのシュークリームなら40個だ!
ほんとに言ったモン勝ちの国だなぁと実感した。
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(実は開き直っている)
それでは、よい週末をお過ごしくださいませ。
こんにちわ。本当に欧米は黙っておくとそれで納得してると思われるというか、言ったモン勝ちっていう風潮がありますよね。アメリカでは、「沈黙は禁なり」ですね。今回は、あらかじめ日系2世の友達にお願いして、穏やかに交渉する言い方を教えてもらってから挑みました。相手も人間ですから、言い方ひとつで感情も左右されると思いまして。
それにしても、こういうシチュエーション、日本ではありえないですよね。。。
信じ〜られない〜事ばかりあるの〜♪ 気分はピンクレディの私です。
私は負けて、全額になった経験しかありません。
勝てるものなんですね。
私の場合はクイーンズで行ったのですが。
そうなんですねぇ、こういう修羅場をいくつも乗り越えて、気がつくとずいぶん強くなっている私たち・・・でも日本も同じシステムがあったらおもしろいかな、とも思ったりします。
ニューヨーカーさん、
こんにちわ。
ニューヨーカーさんは、全額負担になってしまったんですね。私もジャマイカにある交通裁判所一度行った事ありますが、その時も厳しかったです。判事には会いませんでしたが、ほとんど値引きもしてくれなかったです。クイーンズは厳しいんでしょうか・・・?
それでも、ずいぶんマシですよ。
クイーンズは異常ですよね。
マンハッタンはたぶん車所有者が少ないぶん、お役人もリラックスしてるのかも??